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教えて苫米地先生「コンフォートゾーンとゴールの関係 part2―エレガントマインドリーダーシップ―」

2026/7/23 更新

「リーダー」とは、一体どのような存在なのでしょうか。

前回の講義では、「ゴール」と「コンフォートゾーン」の関係について、新たな視点が示されました。
では、その考え方は、新しい時代のリーダーシップにどのようにつながっていくのでしょうか。

これまでコーチングでは、「現状の外にゴールを設定すること」が重要だと考えられてきました。
しかし、その「現状の外」を思い描くこと自体が難しいと感じた人も少なくないでしょう。

そこでドクターは、新たなリーダーシップ理論「エレガントマインドリーダーシップ」を提唱します。

この理論では、リーダーとは「ゴールを示す人」ではなく、「コンフォートゾーンを提案する人」と定義されます。
そして、人は魅力的なコンフォートゾーンに共感し、自ら選択することで、自然と行動や価値観を変えていくのだといいます。

さらに、従来は別々に考えられてきた「ゴール」と「コンフォートゾーン」の関係についても、新たな視点が示されます。

なぜ、魅力的なコンフォートゾーンとの出会いが、人を現状の外へ導くのでしょうか。
そして、これからのリーダーに求められる「言語化」や「臨場感」とは何なのでしょうか。

本講義では、エレガントマインドリーダーシップの考え方を通して、コンフォートゾーンとゴールの関係をあらためて見つめ直しながら、新しい時代に求められるリーダーの役割と、人が変化していく仕組みについて掘り下げていきます。

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vol.1 次世代のリーダーの条件とは?

――今回は先生の新しい理論、「エレガントマインドリーダーシップ」について伺いたいです。

苫米地 エレガントマインドリーダーは、コーチングやリーダーシップのクラスを受けたことがない人が、同様に受けたことがない人たちに教える、「コーチングとリーダーシップのコアだけを限定的に抽出したカリキュラム」なんだよ。その中でも特にリーダーシップ部分を強調したもので、本来ならば、正式なコーチングとリーダーシップのクラスを両方受けることが望ましいけれど、色々な制約で不可能な人たち用に作ったものなのね。
 基本理論は、コーチングとリーダーシップのそれぞれの新しい苫米地理論を利用したものだけど、いままでのリーダーシップとは違う分かりやすい点が二つあって、一つは、コンフォートゾーンという概念はあるけどゴールないということ。

――えっ、ゴールはないんですか!? 

苫米地 コーチングとは違うからね(笑)。そして「『リーダーとは何?』という定義がすごく単純化された」ということ。
 リーダーの定義を一言で言えば、「コンフォートゾーンを提案する人」。たったそれだけ(笑)。だからゴールという概念は必要ないの。もちろん、コーチングで「ゴールを設定せよ」と言うのはいいんだよ。でも、コーチはクライアントのゴールにコメントしないし、コンテンツに関わらない。
 ところが、リーダーの場合は、コーチングプログラムを学べば自身のゴールを他者に提示することが可能になるんだよ。そしてそのゴールに共感した人が集まることでリーダーになる、というのが苫米地理論なのね。
 ただし、エレガントマインドリーダーというのは、メディアに出て影響を与える人たちがロールモデルになるから、コーチングの知識を持っていない人もいるわけだ。そして、その人たちの話を聞いたり、その人たちに憧れたり、真似したい人がフォロワーになる。だからゴールの提示は必要ない。
 ゴールを提示してリーダーになる人を苫米地用語ではアポステオリ・リーダーというんだけど、「アポステオリ・リーダーではない人たち用の理論とプログラム」、が、エレガントマインドリーダーシップということ。
 いわゆるインフルエンサーとかもその範疇だけど、主に想定してるのは俳優さんとかモデルさんとか。この前、俺はアジアモデル協会の名誉会長に就任したから、そこの万人単位の、所属や準所属俳優、モデル用に作ったプログラム。近々一般にも提供予定。

――コーチングの知識がない人でもリーダーになれる、ということですか?

苫米地 そのためのカリキュラムだからね。逆に、こっちを受講する人は、人を惹きつける能力をもともと持ってるのね。そういう人が本当のリーダーシップを身につけることはよいことでしょ? 彼らは影響力があるから、「理論的に正しいこと」を言うことがまずは重要だよね。ということで、エレガントマインドリーダーシップでは、最初にコアのエッセンスを語れる人になってほしいのね。その時に、「ゴールは現状の外に!」と言う必要ないわけ。なぜなら、彼らが提案するコンフォートゾーンが、勝手にクライアントの現状の外だったらそれでよくない? あとは「私の提案するコンフォートゾーンが気に入ったなら、ますます私のファンになって!」、みたいな感じだよね。だから、ゴールという概念が入っていない。というか、コンフォートゾーンという概念の中にゴールまで押し込めちゃってる、ということだね。
 実は、コンフォートゾーンという概念の中にゴールまで押し込めているというのは、未発表の、最新の苫米地式コーチング理論のエッセンスでもある。これの先取り。
 つまり、フォロワーは、「気がついたら現状の外だった」という形が良いわけ。そのため、エレガントマインドリーダーシップのリーダーは、よりたくさんの自我を共有するコンフォートゾーンを実現する行動を、言語化できる人、ということだね。

――言語化?

苫米地 そう。必ず言語化の作用が必要。これのいいところはあんまり抽象度が高くないこと。言語化できる抽象度ってだいたい低いからね。「愛してます!」とか言った瞬間に抽象度は下がるでしょ(笑)、だけどそれなりの言語抽象度もあるわけだ。そういう、わかりやすい言葉で話して、人を惹きつける人、という意味ね。

(vol.2に続く)

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