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教えて苫米地先生「人生における『時間の使い方』について考察する」

2026/2/ 3 更新

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「時間の使い方」に、正解はあるのでしょうか?

限られた時間をどう効率的に使うか。
引退後の人生を、どうすれば"有意義"に過ごせるのか。
人生の節目に立ったとき、多くの人がその問いにぶつかります。

しかしドクターは、そうした問いそのものに根本的な異議を唱えます。
「自分の時間をどう使うか」と考えることが、すでに利己的な発想だというのです。

人間は常に誰かと関わって生きている――。
その前提に立つとき、時間とは"自分のため"に使うものではなく、"他人の都合に応じて差し出すもの"へと、その意味が大きく反転します。

さらに時間の話は、単なる日々のスケジューリングや老後設計にとどまりません。
「死とは何か」「人間とはどこから来て、どこへ向かうのか」といった、私たちの存在そのものにかかわる次元にまで、静かに問いは広がっていきます。

今回の講義では、利他と利己、生と死、そして次元の超越というテーマを軸に、"時間"というありふれた言葉の奥にひそむ本質を、鮮やかに照らし出します。



Vol.1 悩むべきは「どう生きるか」

----今日は人生における時間の使い方を教えてほしいです。というのも最近、僕のまわりでリタイアを考えていたり、「第二の人生!」みたいことを言う人が増えてきていまして。

苫米地 第二の人生における時間の効率的な使い方を教えてってこと? じゃあ、一番最初に大事なことを言っておくと、なんで自分の時間の使い方を自分で決めるの? そういうのを利己的っていうんだよ。

----えっ!? 自分で自分の時間の使い方を決めると利己的になるんですか!?

苫米地 当然なるよ。俺は利他的に生きるべきだって言ってるよね。それは、他の人たちに対して、どれだけ「何ができるか?」を考えて生きる、ということで、イコール他人の都合が最優先になるってこと。だから俺は、面倒くさいと思いながらも、国益だと思って他国のエージェントと日本の国会議員を会わせたりしているんだよ。

----他人の都合が最優先なんですね。

苫米地 それを利他性って言うんでしょ? だけど、別にそれって特別なことじゃない。会社ではずっと他人の時間に合わせてきたでしょ? 皆さん、上司の時間に合わせて、顧客の時間に合わせて、部下の時間にも合わせてやってきたはず。人間は社会的生物だから、必ずつきあいが始まって、そうなるとだいたい他人の都合が優先になる。自分本位で考えるのではなく、相手の都合で考える。その優先順位は、リタイアしようと第二の人生が始まろうとそんなに変わったりしない。

----確かにそうですね。普通に、他人の都合に合わせていました。

苫米地 なのに、なぜ、第二の人生が始まるとなると、自分都合でやろうと思うの? そうなってしまう理由はたぶん、「お前、間違ってる」って言ってくれる人がどんどん減ってくるからだと思う。会社でも自分のほうが上司になり、年を取って、じいちゃんになると誰からもなにも言われないよね。孫がじいちゃんに、「お前、間違ってる!」とは言えなくない? 年を取れば取るほど利己的になっていくのは、「お前、間違ってる」って言ってくれる人が、どんどんいなくなってくるから。だって、俺に言ってくれそうな友達とか先輩とか、もう死んでいないよ。だから、最初から利己的な人は利己的なまま育ち、それに文句を言う人がいないから、ますます利己的になっていく、ということ。

----つまり時間の使い方は、ずっと相手に合わせていればいい、と。

苫米地 というか、それが大前提ってことね。その大前提があって、次に考えることは、並列処理をすること、と、ちゃんと優先順位を付けること。俺はずっとそれをやっている。ジャストシステムが最初につくったオフィスマネージャーというソフトは、俺が知ってるかぎりでは、史上初のダブルブッキング可能なスケジューリングシステムだった。

----ダブルブッキングが可能!?

(vol.2に続く)
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