教えて苫米地先生!「次世代リーダーは、まず『権力』という現状から抜け出せ!」
2023/5/27 更新
老人こそ、老害となって社会をダメにしている――。
よく耳にする言説ですが、言い方を間違えると、高齢者を差別的に迫害するナチズムにつながりますし、この言葉を繰り返しているだけでは、会社の上司の愚痴をこぼしている会社員と変わりません。
高齢者がトップに長年君臨し、社会や組織の硬直化を生んでいる面は確かにあるでしょう。しかし、その実情を客観的にしっかりと把握する必要はあります。
ドクターいわく「老害と言っても、権力と、能力の分野で分けて考えなきゃいけない」
そして、その上で、次世代リーダーは、権力の移譲を望んでいるだけではいけないというのです。
リーダーが持つべきは、法的な背景=現状に固定化された影響力、に支えられた権力のみならず、自らの実力にて社会や組織をより良い方向に推進していく「能力」です。
老人たちを目の上のたんこぶとして疎むだけでなく、自らの能力で「時代に必要とされる人間」になり、リーダーとしての執務をこなすために必要な手段としての権力を握るべきなのです。
今回の講義は、次世代リーダーになるべき人物の必須条件を学びます。