教えて!苫米地先生 「民主主義国家・日本」へ向け、まず、「代議士を決める」という現状を変えていく
2024/10/ 8 更新
日本は本当に民主主義国家なのか?
最近、ドクターがこの問いを投げかけ続けていることは多くの人がご承知かと思います。
国民を代表して政治を行うはずの国会議員たちは、さまざまな利権に惑わされ、官僚の影響下に置かれています。そんな形骸化した国会議員を選ぶ選挙権は国民に平等に与えられていますが、その平等性や民主主義は表層的なものであるとドクターは断じます。
では、国民主権をうたう民主主義国家において、実効性のある参政権を実現するシステムとはどのようなものか?
それは、一票の価値に「重み付け」をするというものです。たとえば、高速道路を作るか否かの投票で、運転免許を持っている人と持っていない人が投じる一票では、前者の価値のほうが重くなるようなシステムにすべきで、それはすでに技術的にも可能だというのです。
このように、真の民主主義のあり方として「代議士を選ぶ」という間接的な手法はもう終わりにして、国民一人ひとりが直接政治に参加するパラダイム・シフトが求められている----ドクターの主張は明快で、それを聞いた多くの人が納得します。
ただし、それを本気で実現しようとする人は多くありません。
それは、我々が虚構ともいえる民主主義の体制に慣れてしまっているからです。ドクターは言います。「前から言ってるように日本には民主主義があったことは一度もない」「常に政府、政権に支配されてきた」と。
今回は、そこから脱却し、真の民主主義を目指すための前提として、明治以降の我が国の「民主主義」の歴史を振り返りつつ、それとは切り離せない天皇家や仏教(廃仏毀釈)との関係にも言及していきます。
総選挙前に絶対に理解しておきたい民主主義の原理原則がそこにはあるのです。