教えて苫米地先生「利他性の定義」
2026/4/15 更新
「自分」とは、一体どこまでを指すのでしょうか。
私たちは日常的に、「自分の意思で考え、判断している」と感じています。
しかし、その感覚は本当に確かなものなのでしょうか。
ドクターは、自我を単なる意識や感覚ではなく、「重要度に応じて世界を並び替える関数」として捉えます。
一見すると難解にも思えるこの定義は、私たちの思考や行動のあり方を、これまでとは異なる角度から見直す視点を与えます。
さらに、その「自分」は固定されたものではなく、環境との関係の中で揺れ動き、バランスを取り続けている可能性も示唆されます。
日々の判断や選択は、本当に自分自身のものなのか。それとも、外部からの影響を受けた結果にすぎないのか――。
そして、こうした自我のあり方を考えるうえで浮かび上がるのが、「利他性」という視点です。
それは単なる善意ではなく、自分と他者との関係の中で、自我そのものの輪郭を問い直す手がかりとなります。
普段は疑うことのない「自我」という前提に立ち止まり、その構造と可能性をあらためて見つめ直すこと。
本講義では、「自分とは何か」という根源的な問いを起点に、思考と環境、そして利他性の関係について掘り下げていきます。

